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民謡について

近頃はあまり耳にする機会も減ってきたように思う民謡。街中を歩いていても聞こえてくるのは流行りの曲や、イベントに絡めたシーズン的な曲ばかり。
“聞こう”と思って聞かないとなかなか聞くこともないですよね^^;

そういった曲にも、良い曲がたくさんあるし、音楽から季節を感じることができるしで、生きていくには無くてもいいものなのですが、音楽に触れるというのは日常に彩を与えてくれて、素敵なことだと思うのです。

なので、民謡のなかにも素晴らしい曲がたくさんあるし、もっとたくさんの人に聞いてほしいと思ったりもします。

私以外にもそう思っている人がいるからこそ、民謡を次世代に伝えていくための大会やイベントなどが開催されているのでしょうね^^
民謡は“知る人ぞ知る”ではなく、誰もが“素晴らしい”と思えるものなのです!

とは言え、そもそも“民謡”とはなんなのか?
いざ聞かれると答えられないですよね^^;
皆さまはご存知ですか?答えられますか?

知っているようで知らない民謡。
なので、今回は“民謡について” 個人的な意見になるとは思いますが、追及していきます^^

そもそも“民謡”とは、邦楽の一種で、古くから続く伝統的な歌唱曲の総称。大部分は歌のみで楽器は加わらず、主に口承によって伝えられた歌のことを言います。

不特定多数の人たちによって自由に伝えられていくうちに形となっていった歌で、特定の地域や職業の集団による固有の歌謡というのがが一般的な捉え方なのですが、数世代に渡って体験的に継承されたものに限っては芸能を専門とする人が修正を加えたものは除外するという見解もあります。

また、明治時代後期から大正時代にかけて新たに創作された民謡風の曲は、それまでの伝統的な民謡と区別して「新民謡」や「創作民謡」とも呼ばれているし、大正時代から昭和初期にかけて創作された、主に地域の宣伝のための新民謡は「地方小唄」と呼ばれている場合もあります。

民謡のなかには国の選択無形民俗文化財に選ばれているものもあるし、たくさんの人が知っている有名な曲もあれば、民謡歌手もたくさんいるし、関係する団体もたくさんあったりします。

まぁ、難しい言葉をつらつらと並べてもさらによくわからないものになっていくだけなので、簡単に言いますと、口承によって伝えられた歌で、歴史もあり、たくさんの人の思いもつまっていて、とっても奥が深い!良い曲ばかり!
ということ^^

感じ方は人それぞれなので、民謡が受け入れられない人もいるかとは思いますが、個人的には民謡を知らないなんて人生損してますよ!
聞かず嫌いなんてもったいないことはせずに、一度は聞いてみましょう!
民謡を知ればまた一段と自分の中の世界が広がるはずですよ^^

江差追分全国大会

日本を代表する民謡であると言ってもいい「江差追分」。北海道指定の無形民俗文化財で、「姥神大神宮渡御祭と江差追分」として北海道遺産に選定されていたり、文部科学省からの中学校学生指導要領解説音楽編の鑑賞教材としても指定されています。
以前にも、江差追分について説明したり、江差追分の貴重な資料が展示されている江差追分会館についても説明しましたよね^^

そんな江差追分だからこそと言いますか、江差追分の日本一を決める全国大会も行われているんですよ!それが「江差追分全国大会」。
今回は、その「江差追分全国大会」についてご紹介していこうと思いま~す♪

まず「江差追分」は、江差の長い歴史と風土のなかで、たくさんの移り変わりを経ながら根付き育まれてきました。いつの頃からか日本人の心の奥に共感を呼び起こす唄として全国に広まり、今では、ブラジルやハワイ、ロサンゼルス、サクラメント、サンフランシスコの海外にも5支部あり、総支部数は160支部約3200人にもなる追分人口がいる、世界に誇る伝統文化と呼ばれるまでになりました。

その追分節を、全国から選び抜かれた江差追分の唄い手が集い、日本一のノドを競い合う、追分の本場江差ならではの一大イベントが「江差追分全国大会」。
1年に1度、毎年9月に江差町で3日間開かれ、全国の江差追分会支部の予選を勝ち抜いてきた出場者が日本一を目指して熱唱します。江差追分の振興や継承を目的として、1963年に第1回大会が開催されて以来、今日まで続く民謡の全国大会としては最も歴史ある大会なんですよ!
秋のこの3日間は、江差の町すべてが追分の舞台となったように、熱気と興奮に包まれ地元は大盛り上がりの江差追分一色!

2017年も9月15日~17日までの3日間、江差町文化会館で行われ、国内だけでなくブラジルやハワイからの参加者もいました。173人の参加者のなかから予選を突破した50人で、日本一の座を目指して決勝を争ったんですよ!

日本人でも民謡を聴かなくなっているのに、海外からの参加者もいてビックリ・・・。それだけ江差追分が好きな人が世界的に見ても多いってことなのかな( ´艸`)
振興や継承を目的として行われている大会かもしれませんが、この大会に出場すために江差追分を練習している人もいそうですね。だったとしても、大会の目的は果たされているわけで良いことなのかな^^

民謡も日本の文化のひとつ。だからこそたくさんの人に聴いてほしいし良さをわかってもらいたい!こういう大会はそれを知るチャンスなんだと思うわけで、だからこそ大会がいつまでも続いてほしいと思うし、そうすることで民謡もいつまでも受け継がれていってほしいですね^^

杜 このみさん

“音楽”って当たり前のように身近にありますよね^^興味がなくてもまったまったくに耳にすることがない人はいないはず・・・。
だけど、普段よく耳にする曲は、やっぱり流行りの曲が多く、もちろん流行りの曲もいい曲ばかりなんですけど、残念なことに民謡を耳にする機会はあんまりないような気がします^^;

民謡も聴く機会が少ないだけで聴き入ってしまうような曲がたくさんあるので、ぜひ一度は聴いてもらえたらなぁ。なんて思ってみたり・・・^^;

それはさておき、北海道にもたくさんの民謡があり、民謡を伝えるために尽力している人や、民謡を歌っている人もたくさんいます。
そんな人たちのなかから今回は、民謡を歌っている「杜このみ(もりこのみ)」さんをご紹介しようと思いま~す♪^^

杜このみさんは、若くてかわいくて歌唱力もバツグン!な平成生まれの演歌歌手です。演歌歌手と言っても、民謡とのかかわりも深く、2011年に小路流民謡道で師範の称号を授かっているんですよ!

4歳の頃に尺八を始めたことが音楽に興味を持つきっかけとなり、その後江差追分を中心に北海道民謡を学びました。小学6年生の時に「江差追分全国大会少年の部」で当時史上最年少優勝をして以来、たくさんの大会に出場しては優勝している実力者!

2007年にNHKの番組に出演したのがきっかけで、歌手の細川たかしさんにその才能を見出され弟子入りし、2013年5月22日に「三味線わたり鳥」でデビュー!この曲で「第55回日本レコード大賞新人賞」も受賞したんですよ( ´艸`)

2015年6月12日にファーストソロコンサート を行い、同年10月17日に、韓国のソウル市内で行われた日韓国交正常化50周年記念「日韓カラオケ大会」にゲスト出演し、持ち歌の「追分みなと」や日本の民謡「江差追分」、韓国民謡「アリラン」など5曲を熱唱しました。このことは、デイリースポーツで取り上げらたりYahoo!ニュースでも流されたりと話題になったんですよ^^

とまあ、人気とともに忙しくなっていき、それは喜ばしいことなのですが、今年の3月下旬に急病・体調不良を理由に店頭歌唱キャンペーンを当日の朝に急遽中止しています。
この日の朝まで、担当している「走れ歌謡曲」の生放送で元気にしゃべっていたのですが、走れ歌謡曲の終了後の4、5時間のあいだに急に体調が悪くなり1週間ほど入院し、診断結果は急性胃腸炎とのこと。

退院してからは昼間の仕事をメインに体調を優先しながら。、イベントに出演したり、新曲発売記念キャンペーンを行ったり、生放送でないレギュラーラジオ番組などの仕事を続けています。

無理はしてほしくないですが、やっぱりこれからの活躍にも期待してしまいます( ´艸`)

民謡のあれこれ

昔から北海道には、たくさんの“民謡”があります。きっと今の若い人たちは、民謡を聞く機会がないですし「全く知らない・・・」という人も少なくないのではないでしょうか!!

しかし「ソーラン節」など、若い人たちにも受け入れられるような楽曲もありますし、一緒に踊ってみると楽しいものです^^♪

これまで、たくさんの民謡の曲、作曲者について紹介してきましたが、今回は「民謡のあれこれ」をお話ししたいと思います^^

まず、北海道には元々“民謡文化がない”と言われているんです。「え!?ウソでしょ・・・」と思った方も多いと思いますが・・・。
北海道発祥の民謡はないけれど、200年も前や明治時代になって人の往来や入植者が増えてきた頃になると、その人たちが本州の民謡をそのまま歌っていたことから、北海道の民謡として、今も尚、受け継がれているだけなのです。

北海道の民謡として、有名な曲も、もしかすると元々は本州で唄われていたものかもしれません!!凄い話でしょ^^!?

北海道・函館の人たちは、今でも“長万部~東の方”のことを「奥地」と言います。北海道がまだ“蝦夷地”と言われていたころには、松前を中心に函館・恵山など“渡島半島の東側”を「下海岸」「上ノ国」「江差」など・・・そして西側のことを「上海岸」と呼んでいたそう。
それよりも奥は、アイヌの人たちが住んでいる土地だと理解していました。「じゃぁ、そのアイヌの地方には民謡がないの!?」と
勝手に決めつけてしまいそうになりますが、決してそうではありません!!アイヌ地方にも、民謡がちゃんとあるんですね~。

まず、アイヌ古謡があります。明治時代になると、開拓が進み“樺戸集治監”などの受刑者が、道路開削などの土方として
働かされていました。そこで唄われていたのが「バッサバサ節」で「監獄節」や「監獄囃子(ばやし)」と言われる民謡なんです。

民謡といえば、よく大変な仕事をしながら、労働者が元気を出すために唄われていた曲が多いですよね~。
現代社会で、出勤の際に車の中で、自分の好きな曲を聴きながら運転していると、少し元気が出る時ありませんか^^?
あるいは、電車通勤の方は、ウォークマンなどで気分転換しながら仕事へ向かう人もいるかと思います。それと似ていますよね~。

当時の人たちも、皆で元気に歌いながら仕事をすると、団結力もうまれますし、パワーが漲ってくるので、民謡が愛されていたのでしょう^^今でも、漁師の人たちの中では、元気づけに唄を歌いながら、仕事する人たちもいるんだそう!!

北海道の民謡は、たくさんある中でも、道南から後志地方の海岸線に伝承されているのが目立つのですが、道央、道東、道北などの内陸地にも、海岸地帯にはないような労働歌がいっぱいあります。

これからも、民謡が受け継がれていくためにも、色々と調べていく必要がありそうですね^^♪

山本 裕美子さん

皆さん“音楽”は好きですか^^?

一日の中で、わざわざ「音楽を聞く」という時間が無くても“通勤中の車の中で”“スーパーなどで買い物中に流れている”など、
きっと気付かないうちに“縁”のある生活をしているハズ!!

しかし、今回注目する“民謡”という音楽って、なかなか聞く機会がないですよね~。
今の若い人たちは、J-POPはもちろん、韓国の若手グループなどに興味津々で、なかなか演歌や民謡には目を向けない傾向にもあります。

なので、今回は“北海道出身の民謡歌手”をお一人ご紹介したいと思います^^!!

名前は「山本 裕美子」さん。

出身地は“ 津別町”で、趣味は料理という女性らしいお方です♪
「山本 裕美子」さんは、なんと1歳の頃から父親の教育により、民謡の指導を受けていたんだそう!!・・・1歳なんてまだまだ
赤ちゃんなのに凄いですよね~!!私自身にも子供がいますが、考えられません・・・。

小さいころから民謡にふれながらすくすく育ち、小学生になった裕美子さんは、地元の各種大会やテレビ、ラジオにまで多数出演していました。赤ちゃんの頃から指導を受けていたのだから、民謡も上手くなるのでしょうけど、やはり生まれもった“才能”も必要なのでしょうね!!
メディア出演の他にも、老人ホームや福祉施設などにも訪問して、お年寄りに“歌う楽しさ”を教えていたんだそうです。
高齢者の人たちなら、演歌のような“民謡”は受け入れやすく、聞き入ってしまうでしょう♪きっと楽しい空間だったに違いありません^^

更に、12歳の頃には「全国ちびっ子大演歌大会」で優勝。そして14歳では、プロアマチュア参加の「歌謡選手権大会」で優勝する事ができました。小さいころには、よく親に半分無理やりで“習い事”に通わされたりする光景を目にしますが、やはり自分自身で興味がない事は持続しないものです。しかし裕美子さんは、小学生になっても民謡や演歌をどんどん練習して、色々な大会で優勝して・・・
本当に歌うことが好きだったのだ!!というのがよく分かりますよね~^^

中学生になった頃、プロアマチュア参加の「歌謡選手権大会」で優勝・・・高校生の時には「NHKのど自慢全国チャンピオン大会」で優勝し、“最年少のグランドチャンピオン”となりました!!

こんなに優勝・・優勝の連続なので、もちろん“プロデビュー”の誘いも・・・!!しかし、幼い頃からの“夢”は“民謡歌手”でも“演歌歌手でもなく”・・・福祉関係の仕事。意外ですよね~。この夢を実現するために福祉の仕事をしながら、趣味で続けていた“エアロビクス”更には“ジャズダンス”をアメリカで勉強し直し“インストラクター”として活動していました。

本当に“多趣味”だったんですね~。私自身、あまり“趣味”というのがないので、とても羨ましい限りです・・・(笑)

それからも、各ミュージシャンとのコラボレーションや各市町村の記念曲、日本民謡のレコーディングなどなど・・・色々なところで活躍していますよ~^^

これからも民謡を守ろう!!

北海道に昔から伝わる「民謡」

しかし意外にも、日本国内で比べると、北海道の民謡というのは比較的新しいのを知っていましたか^^?
私自身、民謡を聞く機会はあまりありませんでしたが、改めて聞いてみると、ついつい聞き入ってしまうぐらい魅力的な音楽なんだと実感しました。
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北海道の中でも、一番歴史があるとされているのが“道南”
そして、根付いている民謡の多くは道南にあるのです。北海道といえば「でっかいどう~!!」と冗談半分で言われているように、“ひとまとめ”にされてはいけないくらいに大きいですものね・・・!!

皆さん!!北海道の民謡の中で“民謡の王様”と呼ばれている曲は何か分かりますか^^?やはり、とても有名な“ソーラン節”でしょうか・・・それとも・・・!!

正解は「江差追分」です。「ん!?知らない・・・」と思った人もいるのでは!?民謡好きの方たちからは、絶賛されているぐらい素晴らしい曲なので、是非聞いてみて下さいね♪

それでは、この「江差追分」の歴史をたどってみましょう~。
起源は未だに“曖昧”とされていますが、北海道へと渡ってくる前は、信州→越後→蝦夷地という道をたどって歌いつがれてきたとされています。追分節からの越後追分と「松坂くずし」からの謙良節の2つとが江差に運ばれて、それらが結びついて「江差追分」が誕生したということなのです。

この他にも“アイヌ唄起源説”や“義経伝説起源説”など色々な言い伝えがあるみたいですが・・・。

発祥時期は、江戸時代・松前藩13代藩主時代(1800年頃)とされています。その時代は、もちろん“レコード”というものすらありませんでしたし、素晴らしい音楽があっても、遠くまで広まるという事が困難な時代。しかし、どんどん時代が進み、昭和初期にはこの民謡のレコードが全国へ・・・更には、なんとオーストリアの指揮者が“日本の音楽”として紹介したことから、世界にも注目されるようになったんだとか!!

今現在では、「民謡を聞く~!!」という若者たちは滅多にいませんよね・・・これは本当に悲しいことなのです。洋楽やJ-POPは、飽きられることなく、日常の一部として取り入れられていますが、民謡は本当に好きな人でしか聞くこともありません。せっかく日本の素晴らしい音楽として、注目されていたのだから、これからも消えることなくあり続けてほしいと思います。

さぁ!!聞いたことない人は、早速聞いてみましょう^^♪

江差追分会館

日本を代表する民謡の一つであり、北海道指定無形民族文化財にも指定されている「江差追分」ですが、追分節は江戸時代から信州中仙道で唄われた馬子唄がルーツで、200年ほど前に船頭たちが舟歌として唄ってきた民謡です。
その江差追分の貴重な資料が展示されている「江差追分会館」というのが北海道檜山郡江差町にあります。貴重な資料が展示されている会館まであるなんて、さすが日本を代表する民謡のひとつですよね。
ということで、今回ご紹介するのは、この「江差追分会館」です。

「江差追分会館」は、北海道檜山郡江差町にあり、地元文化を伝承するために1982年に町民や愛好者の厚意により建設されました。館内には、江差追分の生い立ちや変遷をたどるさまざまな資料が展示されていたり、漁家の内部が再現されていたり、江差追分全国大会や古い追分名人の唄をヘッドホンで自由に聴くこともできます。
また、4月下旬から10月までは、江差追分の実演が毎日行われていたり、5月3日~6日と、8月8日・9日には、餅つき囃子などの郷土芸能の特別実演も行われています。
畳敷き桟敷席の広さは約百畳もあり、ゆったりとくつろいで、本場の江差追分を堪能することができるようになっています。

他にも、200インチもあるスクリーンで江差追分の源流・変遷・全国大会等が紹介されている“スクリーン上映”や、地元の師匠が追分を教えてくれて江差追分の指導を受けることができる“追分道場”などがあります。追分道場は、開館時間内であれば一年を通して江差追分の指導が行われていて、町民だけでなく誰でも教えてもらえるんですよ^^こういうところって見るだけなイメージがあったけど、自分も教えてもらえるのは楽しめていいですよね^^
“追分資料室”では、差追分を音声と映像で見ることや歴代優勝者の唄を聴くことができ、“追分節の源流と足跡”、“飯島コレクション視聴室”、“追分文庫”などの貴重な資料も展示されています。
貴重な資料や江差追分の実演を楽しめるだけでなく、レストランも併設されていて、江差名物のにしんを使ったにしんそばを食べる事もできます。

江差追分について知ることができたり、生演奏を見たり、教えてもらたりと、民謡を身近に感じられるスポットなのではないでしょうか。
民謡が好きなら何かと楽しめるようになっていると思います。お腹が空いたら江差名物を食べることもできるし(笑)江差追分についてあまり知らない人でも、江差追分会館へくれば、ハマってしまうかもしれませんよ♪

こういうスポットを訪れることで民謡を知るきっかけにもなると思うので、たくさんの人に知ってもらいたいし、大事にしていきたいですね^^

民謡歌手 佐々木 基晴さん

日本に民謡歌手はたくさんいるし、民謡の普及に努めている方もたくさんいます。
そんな方たちの中から、今回は道南口説節の全国大会を立ち上げるなど北海道民謡の普及活動に貢献した民謡歌手の「佐々木 基晴(ささき もとはる)」さんについてご紹介します。

佐々木 基晴さんは1926年に北海道で生まれた民謡歌手です。
日本民謡佐々木基晴流家元で、江差追分などの日本民謡の大御所。財団法人日本民謡協会理事、北海道民謡連盟最高師範、道南口説節実行委員会代表などの肩書きを持っています。

幼い頃から民謡を唄い始め、1949年に「この声百万ドル第1回全国大会」で優勝し、 翌年には27曲の北海道の発掘民謡を発表しました。
1955年頃から道内の特に道南地域に伝わる民謡を発掘し、全国的に紹介するとともに、道南口説節の全国大会を立ち上げるなど北海道民謡の普及活動に貢献してきました。

基声会を発足させ指導者として全国民謡と江差追分の保存、普及、少年民謡の育成と指導に努め、1976年には内閣総理大臣より昭和50年度『芸術文化に活躍された人々』の招待を受けたり、1982年には芸術祭優秀賞受賞しています。

それだけでなく、1977年にブラジルで文化勲章(マガリアエンス章)、翌年サンパウロ州よりサンフランシスコ大学章(コメンダトール章)、1983年には最高文化勲章グランクルス章を受けるなど、国外でも親善公演を行いさたくさんの章を得ています。
他にも、1986年にモンゴル国アジア民族音楽祭特別賞、1988年に中国国際音楽祭にて「国民栄誉賞」を受賞し、これらの国際交流に尽力した功績で「笹川貢献賞」を受けています。

その後もカナダやアメリカ、台湾、ロシア、スペインなどさまざま国でも公演し、そういった功績により1996年に、勲五等双光旭日章を受勲しています。

特にブラジルへはたくさん訪れていて、1990年にはサンパウロ州への親善訪問7回・協力福祉の功で州旗を受戴し、2000年でブラジルでの親善公演は計12回となりました。2014年には北海道文化賞を受賞しました。

国内だけでなく国外での親善公演も多く行い、民謡の普及に努め、ほんとにたくさん賞を受賞してきました。経歴をみても“すごい!”の一言しか言えないような、民謡を語る上でも切っても切れない人です。シングルCDやたくさんのアルバムも出しているので、それらもきいてもらいたいと思います。

民謡の普及に努めている方たちがいるからこそ、いつまでも民謡が伝えられていくし、日本だけでなく国外でも民謡が伝えられていくのでしょうね^^
いつまでもお元気でこれからも私たちに民謡を素晴らしさを伝えてほしいと思います^^

北海道民謡連盟

街中を歩いていても、耳にするのは最近の流行り曲が多いと思います。何気なく聴いていても、好きな曲が流れていたら嬉しくなるし、よく聴いているうちに覚えて思わず口ずさんだりしていることもあるし、その曲が好きになったりすることもあるはず^^

流行りの曲を耳にする機会はよくあるけど、民謡を耳にする機会ってあまりないように思います。自分が聴こうと思ってCDを買ったりしないとなかなか聴くことがないと思いませんか?
テレビの歌番組やラジオで流れているのも最近の流行り曲が多いような気もするし・・・。
それに、民謡を始めてみようと思ってもどこで教えてくれるのかわからないなんてこともありますよね!運よく自分の周りに知っている人がいたら教えてもらえるるとか、友人が教室に通っていたら一緒の教室に通えばいかもしれませんが、なかなかそんなに都合よくいかないような・・・^^;

そんな時は、「北海道民謡連盟」を訪れたら教えてくれるはすですよ。北海道民謡連盟では、民謡はもちろん、三味線や尺八などの教室を紹介する活動を行っているんですよ。

ということで、今回は「北海道民謡連盟」について少しご紹介しようと思います。

北海道民謡連盟は、地下鉄東豊線“さっぽろ駅”20番出口より徒歩約5分のところにあり、1950年に発足されました。
北海道13地区に分けてそれぞれ運営されていて、練習の成果を披露する大会や地域での交流会などの運営活動、音楽教室や、邦楽教授所、民謡教室の開催などを行っています。

1967年から毎年6月に開催されている歴史ある“北海道新聞社全道民謡決勝大会”や、毎年8月に開催されている“北海道知事旗争奪全道民謡決勝大会”、毎年10月には、15歳~65歳までが対象の『北海道民謡の部』『江差追分の部』、『全国民謡の部』がある“北海道知事旗争奪全道民謡決勝大会 一般の部”などの大会の開催なども行っています。
大会に出場まではしなくても、見に行くだけでも民謡を聴く機会にもなるし、楽しいのではないかと思います^^

他にも、民謡はもちろん三味線・尺八などの教室を紹介する活動も行っています。
民謡を始めてみたい人や、三味線を弾いてみたい人、三味線を上手に弾けるようになりたい人、尺八に興味を持った人など幅広い方を対象に教室や先生を紹介しています。
そういった人は、まずは北海道民謡連盟で聞いてみてください。きっと自分に合った教室や、家から近くて通いやすい教室などを紹介してくれると思います。
いきなりは行きずらかったら、まずは電話してみてもいいかも^^電話でも快く対応してくれると思います。

北海道民謡連盟のような団体があるから、民謡を耳にする機会は減りはしても、いつまでも伝えられていくのかもしれませね^^