民謡のあれこれ

昔から北海道には、たくさんの“民謡”があります。きっと今の若い人たちは、民謡を聞く機会がないですし「全く知らない・・・」という人も少なくないのではないでしょうか!!

しかし「ソーラン節」など、若い人たちにも受け入れられるような楽曲もありますし、一緒に踊ってみると楽しいものです^^♪

これまで、たくさんの民謡の曲、作曲者について紹介してきましたが、今回は「民謡のあれこれ」をお話ししたいと思います^^

まず、北海道には元々“民謡文化がない”と言われているんです。「え!?ウソでしょ・・・」と思った方も多いと思いますが・・・。
北海道発祥の民謡はないけれど、200年も前や明治時代になって人の往来や入植者が増えてきた頃になると、その人たちが本州の民謡をそのまま歌っていたことから、北海道の民謡として、今も尚、受け継がれているだけなのです。

北海道の民謡として、有名な曲も、もしかすると元々は本州で唄われていたものかもしれません!!凄い話でしょ^^!?

北海道・函館の人たちは、今でも“長万部~東の方”のことを「奥地」と言います。北海道がまだ“蝦夷地”と言われていたころには、松前を中心に函館・恵山など“渡島半島の東側”を「下海岸」「上ノ国」「江差」など・・・そして西側のことを「上海岸」と呼んでいたそう。
それよりも奥は、アイヌの人たちが住んでいる土地だと理解していました。「じゃぁ、そのアイヌの地方には民謡がないの!?」と
勝手に決めつけてしまいそうになりますが、決してそうではありません!!アイヌ地方にも、民謡がちゃんとあるんですね~。

まず、アイヌ古謡があります。明治時代になると、開拓が進み“樺戸集治監”などの受刑者が、道路開削などの土方として
働かされていました。そこで唄われていたのが「バッサバサ節」で「監獄節」や「監獄囃子(ばやし)」と言われる民謡なんです。

民謡といえば、よく大変な仕事をしながら、労働者が元気を出すために唄われていた曲が多いですよね~。
現代社会で、出勤の際に車の中で、自分の好きな曲を聴きながら運転していると、少し元気が出る時ありませんか^^?
あるいは、電車通勤の方は、ウォークマンなどで気分転換しながら仕事へ向かう人もいるかと思います。それと似ていますよね~。

当時の人たちも、皆で元気に歌いながら仕事をすると、団結力もうまれますし、パワーが漲ってくるので、民謡が愛されていたのでしょう^^今でも、漁師の人たちの中では、元気づけに唄を歌いながら、仕事する人たちもいるんだそう!!

北海道の民謡は、たくさんある中でも、道南から後志地方の海岸線に伝承されているのが目立つのですが、道央、道東、道北などの内陸地にも、海岸地帯にはないような労働歌がいっぱいあります。

これからも、民謡が受け継がれていくためにも、色々と調べていく必要がありそうですね^^♪